手に職を持つプロフェッショナルとして活躍する個人事業主の方の多くが頭を悩ませるのが、資金の問題、そして税務の処理です。我々税理士は、税務のプロとしてそのような方々のお役に立つのが役目です。税理士に全てを任せてしまえば手間がなく最も楽な選択肢ですが、必ずしもその必要はありません。会計ソフトを活用すれば記帳もそう難しくはありませんし、確定申告もちょっと勉強すればすぐに理解できることが殆どです!一国一城の主として個人事業を始めるのですから、税務もご自身でチャレンジしてみたい!という方も多いでしょう。そんな方々のお役に立てれば幸いです。確定申告や節税など、覚えることはたくさんありますが、何はともあれ、まずは開業届けを提出しましょう!
個人事業をスタートするにあたっては、本業にまつわる諸々の開業準備に追われて非常に多忙な日々を送られていることと思います。カフェやサロンなど店舗経営をされる方であれば、開店準備で大忙しでしょう。そんな忙しさと興奮に紛れて、つい忘れがちなのが開業届けです。逆に、店舗を持たずに活躍するエンジニアやデザイナーなど、フリーランスの方々の場合も、開業届けを後回しにしがちのようです。開業届けは税務署へ届け出るもので、確定申告などに影響する書類です。個人事業の開業届は、何も難しいことのない手続きですので、個人事業をスタートするなら、できるだけ早く提出しましょう。
個人事業主として開業すると、毎年自分で1年間の収支から納税額を算出し、所得税を納付することになります。この一連の税務作業が確定申告といわれるものです。給料額に応じた税率で毎月自動天引きされる会社員とは違い、個人事業主の場合は確定申告書類の作成の仕方によって納税額が大きく変わります。経費にできるものを経費にしていなかったり、控除の申告がもれたりすると、課税対象額が大きくなり、その分納税額が増えてしまうのです。知っていれば得をする、というよりも、知識がなければ無駄な税金を納める羽目になるのが、個人事業主です。
個人事業主として開業するにあたり、確定申告は青色申告と白色申告、どっちにしようかと迷われる人も多いと思いますが、節税効果を求めるのであれば、断然、青色申告がお勧めです。青色申告のデメリットとしてよく取り上げられるのが帳簿付けの手間の問題ですが、青色申告専用の会計ソフトなども安価に提供されていますので、それほど構える必要はないでしょう。注意しなければならないのは、青色申告を希望する場合は青色申告をするための届出を事前に提出しておかなければならない点です。この届出が遅れると、その年の確定申告は否応なく白色申告になってしまいます。
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税理士として、フリーランスや店舗経営など、個人事業主として奮闘している人たちをサポートしています。
何事もタイミングは重要です。タイミングの良し悪しが、最後まで尾を引き、結果に影響するということもあるのは事実です。タイミングが悪くて失敗したという経験を持つ人も少なくはないでしょう。個人事業主としての開業も、まさにこのタイミングが重要です。社会的地位の高い会社員のうちにしかできない準備も色々とあるものです。特に、資金に関しては入念な準備が必要です。個人事業主として独立するということは、会社を退職するということ。退職すると同時に社会的地位も月々の安定収入も手放すことになります。
個人事業主として事業をスタートするにあたっては、開業準備に様々な費用がかかるものです。Wwbサイトを立ち上げたりチラシを作るなどの宣伝広告費や印鑑作成費、文房具などの細かいものを含む各種備品代など、思っている以上に物入りになります。そしてこれらのものは開業前から準備する人が多いでしょう。個人事業を開業するために必要となるこれらの費用は、必要経費として認められるのかどうかについて説明します。結論から言えば、「開業費」という勘定科目でまとめて処理をすることになりますが、正確に言うと「経費」ではありません。
65万円の青色申告特別控除を受けられることが、青色申告を選ぶ最大のメリットです。しかし、この控除を受けるためには複式簿記という方式で帳簿を付け、各種帳簿を管理しなければならないという条件がつけられています。日々の取引を複式簿記に基づいて記帳し、現預金出納帳や総勘定元帳などの各種会計帳簿を作成、保管し、12月末を決算日として貸借対照表と損益計算書を作成します。経理知識がない人にとっては眩暈がするかもしれませんが、会計ソフトに日々の取引を入力すれば、自動的にこれらの帳簿は作成できます。